なにさま?!ミーハーズ


月9『ガリレオ』第八章

 全く、『ガリレオ』のことしか書いてませんが・・・(苦笑)
正直なとこ、今夜はイマイチ。恋愛フラッグ要素が今までで一番少なかったにも関わらず、最近楽しみになっていた古家和尚脚本だったのに残念。これを警察ドラマだとかミステリーだと思ってはいけないということがはっきりと立証されてしまったと言うべきか・・・(以前から思ってたけどね)。

 



これまでもイマイチ入り込めないストーリーの時に感じていたことが再発したというか。単純に私の好みの問題かもしれませんが、ストーリー展開における3つの要素の辻褄が合っていれば多少の無理や強引な要素は気にならない。3つの要素とは、湯川教授が興味を持つ内海刑事が持ち込んでくるお題(今回の場合はテレポーテーション)と湯川教授が閃いて展開させる数式と事件の真相。今回のことだけを取り上げると、確かに湯川教授はテレポーテーションや霊現象ではなかったことを立証してくれたわけですが、絶対に欠かせない閃きシーン=数式での論理展開が今回ばかりはお飾りになってしまったような気がする。あのシーンを外すのはドラマ的にあり得ないことだってわかるけど(私も見たいし、今日はどこに展開させるのかなとか(笑))。湯川教授が目にすることの中にヒントがたくさん隠されていた

こともよくわかる。真犯人が誰なのかは、金沢より子本人に会ってなくても内海刑事が持ってくる情報だけで該当者を導き出すことは確かにできる。湯川教授は安楽椅子探偵の典型だし、湯川教授が持つ豊富な知識と頭脳があれば当然。でもなぜ城之内が語る検死結果では死亡推定時刻が語られなかったのか?犯人と思しき男が現場で事故死したせいで(マスコミ批判も起きたし)警察も真相を追求する意欲が少なかったってことかもしれないけど、死体発見時刻と死亡推定時刻を確認するのは捜査の基本ではないのだろうか?270箇所の裂傷の内、致命傷となった傷が2箇所でその凶器が被疑者が持っていた凶器とは違っていた。死体発見時刻=犯行直後であろうという仮定と死亡推定時刻にずれがあり、尚且つ致命傷を作った凶器が見つからないとなれば、必然的に捜査を続行するべきではないのか?マスコミにストーカー被害届けを見過ごしたと騒がれたとは言え、被疑者は政治的に重要な人物でもないのだから捜査をうやむやにする理由がないと思うのだけど。ま、警察が捜査を続行しちゃったら湯川教授の出る幕がなくなるから仕方ないってことでいいのだけど・・・。それでもひっかかるんだよなあ。
 謎解き=ミステリーとするならば、視聴者にも推理する楽しみを与えてほしいとも思う。これまでの回でも「その伏線だけじゃ観てる方には推理できんわ」と思う回はあったけど、中でも今回が一番その感じが強かったかもしれない。怪しい顔・悪人顔の人が犯人ってパターンはまた別の問題として、謎解きをテーマにするならある程度は論理的に推理したいと思うのがミステリー好きの性。第七章がよかっただけにもったいない。第七章だってミステリーとしてだけ観れば穴は結構あったのだけど、男同士の友情やトリックそのもの、ゲストの適役さ加減などがその穴を埋めてくれていた。大体ストーリーの辻褄やリアリズムなんて追究すれば際限ないけど、例えば登場人物たちの関係構造が丁寧に描かれているとか登場人物の感情の流れには無理がないとか、そういう要素で解消させることはできるはずだから。もちろん、辻褄やリアリズムが大切にされている方がよりいいのではあるけれど。

 今回の謎解きは釈由美子扮する被害者の妹・千晶の前で行われたわけだけど、これもなんとなくピンとこなかった。だって千晶ちゃん、真犯人じゃないし。実際、釈由美子だからその展開もありうるかと一瞬は疑いましたし、あの謎解きシーンの雰囲気はギリギリまでその可能性を匂わせてたような気もする。彼女は被害者が既に亡くなっていた時間に現場から30km離れた自宅で被害者を目撃したと証言しているだけ。そのあり得ない証言に湯川教授が興味を持つからストーリーが展開されるとは言え、あんな風に千晶に被害者を見たはずがないなんて厳しく突きつける必要があったのか・・・。殺されたお姉さんが最期に幽霊となって会いに来たのではないときちんと教えたかったという湯川教授と内海刑事の優しさだとか、失礼な態度をとった警察から話されるより湯川教授が論理的に話す方が千晶も納得しやすかろうって裏の意味があった?まさかね。2回観てみたけど、残念ながら私にはそこまでは感じられなかった。ま、深読みしたがりすぎなんだよね、私が。あの場面の結露の向こうの赤いコートの人物が栗林では?!って期待しちゃったし(笑)。ザンネンだったけど、まあ当然だよね。栗林さんまで事件解決で出張しちゃったら第十三研究室が立ち行かなくなること必至。

 第七章の裏の主役は城之内桜子だと私は思っています。被害者が城之内の知人だったと知った内海刑事が会いに行った時に「私の仕事は死者が最期に残したメッセージを聞くこと」と言ったのが印象深い。以前好きだったドラマ『きらきらひかる』を思い出してしまった。単なるストーカー殺人じゃないということを直感で感じたのは実は内海じゃなくて城之内だし。湯川教授と城之内にもう少し接点があればよかったのにと思う回でもありました。

 それにしても・・・。湯川教授は料理の腕も鮮やか!料理は化学論に100%賛成はしないけど、材料の切り方が重要という意見は同感。切れない包丁を使ってたら料理はうまくならない。それに比べて内海の雑なことったら(恐)。見た目じゃなくて味とか言うけど(おいしかったらしいけど)あの雑さはそれ以前の問題のような・・・。そりゃ自分の家でやれって言いたくもなるよ。
by yu-er_911count | 2007-12-04 01:53 | ドラマ

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「なにさま?」とは「ドラマや映画などについて熱くなるあまり、いかにもえらそうに、あるいはプロデューサー気取りで語ってしまう」おバカなことである!ネタバレご容赦!
by yu-er_911count
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