なにさま?!ミーハーズ


『ガリレオ』第七章

話がどんどんそれること請け合いなのでまず感想。今のところ第七章が一番面白かった。天気予報風に言えば「この秋最高のオモシロ」というところでしょうか。事件のベースとしてはありがちな動機ではあるけれど、ゲストのキャスティング含めていろんな意味でうまく料理されていたように思う(何様目線)。かなり笑ったし、時折グッとも来たので「これで福田靖脚本だったら見直す(超何様)」とドキドキしてたら(Why?)、古家和尚脚本でした。私、この脚本家のノリ、好きになってるかも。ちなみに私、原作が未読です。

以下、ネタばれしてます。未見の方はご注意くださいませ。




今回も古畑方式なわけで(タイトル前に犯行と下手人を開示)今度ばかりは深田恭子が関与してないわけがないムード満載でしたが、それでも最初のうち「塚地ごときが恭子ちゃんみたいな美人と結婚したってだけでもありがたいことなのに浮気なんてするからバチが当たったんだよ、しょーがないよ」と塚地に語りかけてました(笑)。しかも塚地が経営する食品会社の社名が「菅原ハム」。塚地とハム!ブーとハム!!ドランクドラゴン、はねとびウォッチャーとしてのツボを押さえられまくり。塚地、ナイスキャスティング。このネタがかなりいいスパイスになっていたと思うのは私だけでしょうか・・・。願わくばどこかに相方の鈴木拓も登場させてほしかった。でもその代わりに(代わりではないと思うが)でんでんも出演。豪華だなぁ。こんな小さい役にこんな人を?というのもすっかりパターン化してるんですね。人気あるんだな、この作品。
 塚地のダメ男ぶりに対し、殆どの時間は深田恭子じゃなくてもよさげな印象ではありました。役的にも深田恭子的にも両方の意味で。でも最後の最後で(謎解きの最後と連行される直前)いい顔してたなぁ。いやーな感じに口が歪んで悪~い顔してたもん、深田恭子。初回の唐沢寿明同様、この悪い顔のために恭子ちゃんじゃなきゃダメだったのね。負け惜しみの捨て台詞も決まってた。夕べの臨床心理士とは大違いだ(11月25日放映・WOWOW製作ドラマW「蒼い瞳とニュアージュ」主演。感想はドラマブログにて)。深田恭子、結婚詐欺師役やってみないかしら。イケそうだけど。

 そしてやっぱり湯川教授は素敵でした・・・。前回までの恋愛フラッグはややナリを潜め、ザ・男同士!が初めて前面に出ていた今回。ザ・男同士!のいくつかのエピソード、好きだなぁ。変人だの人の気持ちがわからないだの散々なことを言われている湯川教授ですが、優しさなんて陳腐な言葉ではなく、きちんと物事に向かおうとする人に対して敬意を払う人なんだというところをますます感じられました。もちろんこれまでの内海とのやり取りでも描かれていると思いますが、いちいち恋愛フラッグが立つから濁ってたんだよね。男同士のエピソードだからこそストレートに表れてたような気がしました。そうなの、学は本当は人と向き合っているのよ(て、誰だ、このキャラ)。
 もうとっくに湯川教授がトリックを実証した後で面白く閃いてしまった栗林助手。「もう判明したよ」と言わない湯川教授はイジワルっちゃイジワルですが、居残って実験を続けようとする栗林にコーヒーを作りスタンバイを黙って手伝う。う、栗林、イタイ・・・とも思ってしまったけど、言葉なんてなくても何かが通じ合ったに違いないとも思えた。湯川教授にとって他人に淹れる2杯目以降のコーヒーは愛情表現なんだな、「あなたを認めてますよ」っていう。初回で内海に淹れたのは社交辞令で。また、塚地扮する菅原と最初にバーで話し合った時も、なまじイケメンだから菅原に共感しても受け入れてもらえてなかったけど(ま、福山♪と塚地だしね、明らかに(以下省略))、「僕もなかなか女性には理解されませんよ!」と言った時は妙に少年っぽくお茶目だった。いい言葉が浮かんでよかったね、みたいな(笑)。犯人引渡し後、湯川から飲みに行きましょうと誘うところもいい雰囲気だったし、お決まりのラストシーンでもその飲み会がいかに楽しかったかと想像させられるようで私まで楽しくなってしまった。未来にせよ過去にせよ、目の前で展開されていない場面を想像させてくれるような脚本はすごく好き。ここ数回続いていた内海←→湯川のほのめかし終わりになってなかったのもよかったなー。
 今回は「内海刑事ぜんぜん活躍しない回」でもあったと思われますが、犯人との対決も警察抜きでぶち上げてくれたのもザ・男同士の流れだよね。栗林が「菅ちゃんが結婚した時は羨ましかったし離婚された時は嬉しかった、(そんなことを思った)この僕が言うことじゃないけど、犯人を絶対に許しません」と言ったことに湯川教授がおそらく共感したから協力した。その結果だ。だっていつもなら「ここからは警察の仕事だ」と言って自分勝手にはやらないし。後で気がついたけど、あの栗林の実証も謎解きに役立っていたんだな。湯川教授はそれが本当に無意味だと思えば力を貸さないだろうし(前に当面は使う当てのない変な実験道具は作らせてたけど、この時は湯川教授が上の空だったしね)、結果的に役に立っただけって気がしないでもないけど。何の説明もなかったから私見による単なる憶測です。が、謎解きの時のワイヤーの仕掛けは多分栗林案が発露ではないか?栗林としては首吊りトリックを暴く予定だったんだろうけど、手伝う内に湯川教授の方が静子(深田恭子)に見せる為に使える方法だと気がついたとか。さすが、どんなことでも無駄にしない男だわ♪(妄想で萌え)しかし・・・。バリバリ理系の男2人に右と左から論理的に問い詰められるのは嫌だな。私なら脳みそがウニになっちゃうかも・・・(笑)。そういう意味では静子は科学者にはなれないかもしれないけど、論理に対抗できる強い脳の持ち主なんだな。
 恋愛フラッグ、今回も全くなかったわけではなかった。またしてもいつものように内海が監察医の城ノ内(真矢みき)に愚痴ってた場面で城ノ内の目が妖しくワケ知り風に光ってた、あれがそうでしょう。ああいうのならいいの、うるさくないから。内海もボクシングする湯川教授にうっとりしてたけど、あれも当然だし(しないわけないじゃん)。湯川教授だって単独謎解き後に内海に申し訳なさそうに「すまなかった」とか謝ってるし。このドラマに恋愛要素が要らないと思うのは変わらないけど、ま、そろそろ諦めます・・・(しょんぼり)。でもこれだけは!変人で理屈屋で人嫌いかとまで思われてる湯川教授が感情的で熱い内海と係わることによってちょっとずつ変わっていく・・・的なことがベースにあるのだとしたら、それはいかがなものかと(何に歯向かってるのやら)。仮に今夜の湯川教授が今までよりも少し温かみがあると思われたとしても、それは内海効果ではないと思う!湯川教授が元々持っている性質が出ただけだから!絶対!「協力しようと思って」で単独謎解きが内海のためみたいに見えちゃったとしても、あれはおまけの台詞だから!!(崩壊してる?)


変な言い方だけど・・・。
福山♪と湯川学という役がより一層馴染んできているんだなーと思う夜でもありました。俳優というのはたとえ準備期間の少なかったとしても連続ドラマだとしても、放送が始まるその時から役になり切ってしかるべきではある。映画や単発ドラマだとそれ以上でもそれ以下でもなく完成されたものってことになるけれど、連続ドラマの場合ってもしかしたら回を追うごとに役柄や俳優が変化していく、日々グレードが上がっていくということもアリなのかもしれないなぁ。実は私は舞台関連の仕事をしいますが、今まで舞台と映像は別の媒体と思うだけで考えたこともなかった。でももしかしたら舞台と連続ドラマにも重なる要素があるのかもしれない。かたや何テイク撮ってもその中のたった一つが切り取られ貼り合わされるドラマと毎日同じ芝居をやる舞台という意味では根本的には重なれない。舞台はもちろん初日に向けて稽古の中で俳優と登場人物が一体化していくべきで初日に完成しているべきだけど、それでも千穐楽までの間になんらかの化学変化を起こすかのように俳優の芝居が変わっていく。正確には変わるのではなくてアップグレードするってことだけど。福山=湯川学も回を重ねるごとにアップグレードし続けているのかもしれないな。最終回が恐いわ(笑)。こう書くことで福山が4年半ぶりのドラマ出演だからエンジンがやっとかかったって意味かとか元々俳優じゃないからねなんて言われたら大層不本意ですが。俳優が日々アップグレードしていくのだから、裏方も追いつけ追い越せだなぁ(自戒)

 ところで、前から書きたかったこと!
湯川教授が閃いて数式書きまくって腑に落ちた時に必ず出るポーズ、メガネかけてないけどメガネをすっと上げるかのように手で顔を覆う仕草。あの時の手の形を真似して、そのまま手をスーッと下ろしていくと「フレミングの法則」になる。偶然の産物?狙い?皆さんも是非お試しください(笑)。
by yu-er_911count | 2007-11-27 12:06 | ドラマ

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「なにさま?」とは「ドラマや映画などについて熱くなるあまり、いかにもえらそうに、あるいはプロデューサー気取りで語ってしまう」おバカなことである!ネタバレご容赦!
by yu-er_911count
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