なにさま?!ミーハーズ


子育てドラマ~『暴れん坊ママ』 『オトコの子育て』

今期、大して期待もせずに観始めて実はハマってしまったのがこの2作品。『暴れん坊ママ』の方は上戸彩のママぶりを楽しみにはしていましたが、ドラマ評なんかで見るとどちらも原作なしのオリジナルというところに興味を惹かれただけと言うのが本音。『オトコの子育て』にいたってはノーマークだったのですが・・・。『暴れん坊ママ』は新婚生活満喫のはずが継子を育てる羽目になる新妻・上戸彩が主役、『オトコの子育て』は何年も家出をしていて妻の死をきっかけに戻ってきた子育てする気ゼロの智父親・高橋克典が主人公で(正確には妻の死だけがきっかけで戻ってきたわけではないけれど)、ストーリー的には違うようでなんとなく同じ匂いを感じる。単に「破天荒な親」というか、他人から見たらまともな親じゃないと言われそうなタイプが主役ってところが共通点なだけか。




まず『暴れん坊ママ』。
上戸彩がとにかくかわいい。元気。まっすぐ。この作品の鍵は間違いなく上戸彩だろう。「母なし、漁師の父親に男手1つで育てられた女の子」「言葉遣いが悪い、行儀も悪い、いわゆる女の子らしさとは無縁」・・・・。こんな女の子が子を持つ母なら、アレコレ言うイジワルなご近所さんは当然いるだろう。ましてや継母だなんて格好の餌食である。不幸ドラマの王道にかなーり近い。継子が主人公なら間違いなく継母もイジワル軍団のトップを走り、優しく美しい実母は既に他界しているかなんらかの理由で会えないので心の支えでしかなく、かわいい主人公がどんなに明るく元気に振舞ってもそれはけなげに映り毎週毎週涙してしまうところなのだが、このドラマの主人公は継母の方。はっきり言って分かり易い展開だし、一歩間違えば確実につまらない作品に成り下がりかねない。が、このドラマは成功している。上戸彩を若い継母にキャスティングしたのが文句なしの勝因なのだろう。上戸扮するあゆを初めて見た時「まともに喋らんかい!」と思ったし、「いきなり結婚かよ!しかも大泉!」と思った。その挙句、旦那・てっちゃんがバツイチであることどころかいきなり別れた妻から子供を送りつけられて、一夜にして一児の母になってしまうなんて急展開にもほどがある。しかもあゆ、それなりにこなせるのだ。勿論苦悩も苦労も伴っているけれど、根が優しいというか心が広いというか、継子との生活を受け入れてしまう。キャラ弁だって頑張って作れちゃう(男手1つで育っているから料理はお手の物ということなのだろうね)。てっちゃんの幼馴染に紹介されたお受験向きの私立幼稚園なんかに入っちゃったから他のママさんたちは一筋縄ではいかないようだけど・・・。
そんながんばるあゆの姿、上戸彩じゃなければ見てられなかったかも。上戸の持ち味が急な展開とか無茶な展開を吹き飛ばしているようにも思える。それに脚本は大石静。当たり外れはあるけど、がんばる女性を描くのはやっぱりうまい。
作品に花を添えているのは継子・ユウキ役の子役ちゃん。ユウキがかわいいんだよねー。初めの内の口をきかない時ですらかわいかったけど、2話の「お弁当をなぜ食べないの」回のラストの「もったいないから・・・」で完全にノックアウトされました(笑)。あゆじゃないけど、「最初に言ってよー」と言っちゃいましたから。3話のお漏らし事件では、あゆの父親役の大和田信也を本気でぶっ飛ばしたくなりました。そして4話の迷子事件での「あゆー!!!!」と初めて名前を呼んでの大泣き・・・。5話の「大好き」・・・。おいしすぎる。かわいすぎる。あのクルクルヘアーは天パなのかなぁ。
そんなこんなですっかりやられてるわけですが、幼稚園ママさんたちってホントにあんなに怖いの?という疑念はよぎります。5話のともさかと岡江園長との会話なんて脅迫まがいだけど。おまけにユウキのクラスの担任&副担任の若男子ふたり。使えなさ過ぎる!確か初回辺りで園長が「若い男の先生を採用したのはママへのサービス」みたいなことを言ってはいたけど、他にベテランクラスの先生はいないのか!ともさかたちもあゆとユウキをいじめるより、教師の充実を訴える方が先決な気がするのだが・・・。
また、いい味出してるのが東幹久。ここ2年ほどのフジのファミリー物には何度も登場してるけど、今回のてっちゃんの幼馴染で坊ちゃん気質のパパ、いいよねぇ。この人、「金持ちだけど気はいい。医者だけどちょっとバカ」という役がとってもうまい。結構、悪者顔なのにね(笑)。もう1人の幼馴染がバナナマン・日村だからバランスいいのか(日村はウザイ・・・・)。東扮する北条がなぜてっちゃんを慕っているかのエピソードが実はとても好き。子供の頃おもらししちゃってみんながはやし立てる中、てっちゃんだけが何も言わなかったことが忘れられないという話。てっちゃん自身は全く覚えてないというか、当時気が付いてもいなかったから何も言わなかっただけらしいというオチが付いているのだけれど、北条の人の良さというか清純さみたいなのを一発で表しているエピソードと思える。

本当に余談だけど、日村ってユウキなんだよね、名前。収録始まった頃、台詞で「ユウキ!」と叫ばれるたびにうっかり返事とかしちゃわなかったのかな。同じ名前の人がいるとそういう返事間違いがよくあるから、なんだかそんなことを考えてしまった。

来週以降もあゆとユウキに注目!


さて『オトコの子育て』。
高橋克典って決して好きな俳優さんではない。うまいと思ったこともない。歌とかは歌わない方がいいとも思う。でも・・・。かっこいいとつい思ってしまう。それも苦悩する役とかシリアス物でではなく、おバカキャラとかコメディの時限定だけど。このドラマの放送開始前夜、『アメトーーーーク』という深夜番組に番宣で登場した時も芸人さんたちとしょーもないクイズとかしてる合間合間の一言がなんだかかっこよかったんだな。浮れ雲っぽいというか。
そう言えば昔、『セツアンの善人』という舞台作品の飛行機乗りの役(役名失念・・・)をやったことがあって、たまたま高橋版を見て数年後に同じ役を岡本健一で上演したのと両方を観る機会があったのだけど、その時不思議なことに高橋克典の方がよかったことをやけに覚えている。岡本君の方が芝居にしても歌にしても絶対にうまいと思ってたのに、高橋克典に思い入れなんてまったくなかったのに、ちゃらんぽらんでいい加減な飛行機乗りの役は確実に高橋克典の方がよかった。俳優の演技力じゃなくて、持ち味の勝負だったってことなのか今でも分からないけど・・・。
『オトコの子育て』における高橋克典も浮れ雲。仕事もテキトーだし、何年も前に妻子をほったらかして美人モデルのマンションに転がり込んじゃうし、妻の死を知って戻ってきたのだって子供に会うためではなくてアパートを追い出されちゃったからだし。自他共に認めるダメ父親という設定なのだ。高橋克典はこのダメ父親に見事にハマっている。
収入も不安定だし、点数の悪いテストだって一緒に隠しちゃうし、運動が苦手ならがんばらなくてもいいって言っちゃうし、およそ父親らしいところなんてない。でも3人いる子供のうち、父親の思い出のない下の二人は会ってすぐに慕ってしまう。父親に捨てられた記憶を持つ長女だけは馴染めないのだけれど。でも多分、徐々に父親の中にある何かに惹かれているらしい。このお父さん、確かにいい加減だけど、本質を知っているっぽいというか、人の長所を見つけるのがうまい気がするんだな。案外的を得てるというか。
このドラマは長女との邂逅と彼自身の父性がテーマなのだろうから、今後の展開はそれなりに平凡なのだろうけど、高橋克典の浮れっぷりを観たくて私は見続けてしまうんだろうな。


読み返してみると、主役の俳優を絶賛してるだけですね(苦笑)。
でももうやりつくされてる感のあるコメディの家族物は主役を演じる俳優の魅力がドラマのよさを左右する気もします。勿論、脚本力も大事だけど、脚本がよくても演じる俳優が妥当じゃないとお話の面白さも半減するような。
あ、でも、高橋克典のファンではないです。上戸彩は好きだけどね。
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by yu-er_911count | 2007-11-15 01:06 | ドラマ

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「なにさま?」とは「ドラマや映画などについて熱くなるあまり、いかにもえらそうに、あるいはプロデューサー気取りで語ってしまう」おバカなことである!ネタバレご容赦!
by yu-er_911count
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